ポルチーニ(ヤマドリタケ)

Boletus edulis, B. pinophilus, B. reticulatus

特徴

ポルチーニはがっしりとした造りのきのこで、かさの表面はほぼ茶色、湿っているとねっとりしている。ひだは密集していて若いきのこは薄い灰色、成長と共黄みがかった緑色に変化する。きのこの食用部分は厚みがあり変色することはない。ポルチーニの柄は白っぽい、または薄い茶色をしている。柄の表面は大抵白い網目状になっていて傘のすぐ下あたりでは顕著に見られる。柄の形はまっすぐで樽のような丸みを帯びた形である。若い茸は柄は頑丈で固い質感をしている。

 

自生場所

ポルチーニは針葉樹の森に自生している。特にトウヒの周辺に育つ。フィンランド語名で「松のポルチーニ」と呼ばれるB. Pinophilus(和名なし)は名前の通り松の側で自生するきのこであり、ポルチーニに比べたらやや乾燥した土壌で育つ。ヤマドリタケモドキはオークの根の周辺で見られる。ポルチーニはほぼフィンランド全国で自生しており、特に南や中央フィンランドあたりだと一般的なきのこである。東よりの中央フィンランドではポルチーニが豊富な自生場所である。

 

収穫時期

夏中旬から9月の終わりにかけてである。

 

栄養価値

ポルチーニには繊維が豊富に含まれている。またビタミンB2、B3やビタミンD、葉酸、カリウム、亜鉛やセレンなどが含まれている。

 

利用方法
1800年代終わりから1900年代初めあたりまで、ポルチーニはロシアの上流階層が住んでいたサンクトペテルブルグに輸出されていた。現在では主にイタリアやドイツに輸出されている。フィンランドではポルチーニは人気のあるきのこである。きのこはそのまま焼いたり、スライスして乾燥させたりして、スープやソースなどに使う。

 

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